ノリカのやっぱり犬が好き! 「ウサイン・ボルトとAFLW(とミッチー)」

2017/02/08

先週末、メルボルンで2つ同時に、新しいスポーツ大会が開かれた。
 
ひとつは、ウサイン・ボルト出場のチーム対抗陸上大会「ニトロ・アスレチックス」の初日。ボルト率いる多国籍チームと、オーストラリア、日本、中国、イギリス、ニュージーランドの6チームが短距離中距離リレーハードルやり投げ棒高跳び、それからパラ競技も含むレースをポイント制で争う、というもの。
 
この大会を取材する仕事の話が来た時「これはあ、テレビの『スポーツ男子』とか『芸能人大運動会』みたいなかんじのお祭り的なイベントなんだな」と理解した。それでもやっぱり、今シーズンで引退を表明しているウサイン・ボルトがやってくる、というので話題になっていた。
 
さてもうひとつ。



AFLW。フッティーの女性リーグだ。
 
こう書きながら、すでに顔がにやけている。なぜってそれくらい、うれしかったのだ。本当は、ボルトの「ニトロ」の取材がなかったら、私はドギーズ女子のゲームに行きたかったのだ。
 
ボルトの「ニトロ」とドギーズ女子は、どちらも土曜の夜。ただAFLWは前日金曜の晩、シーズン開幕戦かつ歴史的でもあるリーグ初戦の「コリンウッド女子VSカールトン女子」が生中継もされることになっていたので、私は結構楽しみにしながら、テレビのスイッチを入れた。
 
期待はずれだった。というのは、期待を大幅に上回る、いいゲームだったのだ。
 
AFL Japanのみんなはよく知っていると思うけれど、フッティーは、たぶん、世界的にも一番、くらいの「フィジカル」なスポーツだ。
 


スピードとタックル。ケガして当然、みたいなスポーツで、サッカーとかラグビー以上に「こんなの女の子がやって大丈夫なの?」というスポーツだ。それが、女子なのに、見ていて興奮するようなプレー続出だったのだ。
 
サッカーとかネットボール界で活躍してきた選手もいると解説で聞いて、よけいうれしくなった。やっぱりそれくらい、スポーツ選手もみんなフッティーが好きなんだ、と。
 
そして聞いて驚くな。ニュースによると、この開幕戦、カールトンの本拠地のプリンセス・パークで行われたのだが、なんと、集まった観客を収容しきれず、入れなかった人もいたとか。
 
観客動員数2万4,500人。翌日のドギーズ女子戦も合わせると5万人超。入場無料だったとは言え、そのファンの「熱さ」にメディアも大騒ぎだった。



試合の結果はカールトンの圧勝だったのだが、勝ち負けというより、見て興奮するようなフッティーを女子が提供できる、そのことがうれしくて、私はずっとニコニコしながら手を叩いていた。
 
さて、生で見たボルト。
 
宇宙人だった。
 
この日の最終種目、男女混合400メートルリレーの第二走者として登場した。
 
フィールドの反対側から見ていても、ボルトの前後と上下だけ、違う空気と時間があるようだった。私たちが普段目にしている「人間」という生き物とは別の、すばらしく大きな生き物が、すばらしい速度で移動していた。
 
ほかの競技もとても楽しかったし、観客も盛り上がって、大会は大成功だった。
 
でも、動員数は女子フッティーの半分も到達しなかった。
 
メルボルンっ子は、やっぱりどうしても、フッティーが好きなのだ、と思った。ミッチーと同じくらい。ん? ミッチーがメルボルンっ子くらい(もしくはそれ以上)、フッティーが好きなのか。

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