AFLの戦い方 第1回<実は緻密>

2012/05/01

「AFL(エー・エフ・エル)」聞いたことがある方もない方もいるかと思いますが、おそらく一度も耳にしたことのない方が多いかもしれません。
A「オーストラリア」のF「フットボール」のL「リーグ」です。オーストラリアで150年以上プレーされているスポーツですが日本での知名度はまだまだ。AFLに参加しているチームはオーストラリア国内のチームのみで、まだまだ「オーストラリア」のスポーツです。

是非、一度AFLの映像を見てみてください。YouTubeのAFL公式チャンネルです。



いかがでしょうか?ボールを持って走って、タックルされそうになったら味方にパスして、そのようにしながらどんどん攻め込んで行って、最後は4本立っているポールの真ん中の2本の間にボールを蹴りこんでゴールです!とっても単純かつ明快なスポーツです。
どんどん前に蹴ってパスして、どんどんゴールだぁ!と勢い良くいきたくなりますが、そのような意気込みは昔の話。今は戦術も確立されていて各種のデータもきっちり取っています。
ちょっと前まではボールを奪い合い、取ったボールは前に蹴り、そこでまたボールの奪い合い。1対1でフィジカルの強さを勝負するのが常でした。また、試合を見に来るお客さんも迫力あるボールの奪い合いを期待していました。
AFLでは手でボールを弾いてパスをするハンドパスもありますが、ちょこちょこっとパスを回すなんてナンセンス。ドカンとキックして少しでもゴールに近いところで勝負しようと。

しかし、ここ最近のAFLは劇的に試合内容が変わってきています。近い距離でのハンドパスを回し、フリーになるために走り回り、1対1の勝負にならないように確実にボールを回していく。勝負どころが変わってきています。
グラウンドの陣地を回復することよりもボールを保持し続けることが価値となり、スピードをコントロールしながら一気にゴールへ向かう。そんな展開が増えてきました。
ごく単純に言って、走る距離が増え、ゲームテンポが上がり、そしてコンタクトプレーが減りました。
一見するとコンタクトスポーツでは通用しないのではないかと思われる体格のプレーヤーもスピードを生かすことで活躍できるようになりました。
そしてこのような流れは確実に日本人に有利な展開になっています。「体格負け」という言葉が何度繰り返されたかわからない日本スポーツ界。
スキルを磨き、頭を使った戦術を手に入れ、しっかり走れる体を作る。
日本人が戦える!そう感じられる流れがAFLには来ています。

よしどれどれ、それならちょっと見てみるか。一見すると荒々しい試合のAFLも、分析し、戦術を理解し、そしてみんなで丁寧に積み上げていくようなプレーをする。
コンタクトプレーが目立つスポーツの中に光るそういう緻密さ、是非感じてみてください。

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