ノリカのやっぱり犬が好き♡ -第6回

2013/01/28

全豪オープンとドギーズの、意外な共通点♡
 
 
メルボルンは夏です。

夏と言えば、この国じゃ誰もフッティーのことなぞ考えず、メルボルン・パークで棒の先に 網状のものがくっついたでっかい金魚すくいの親玉みたいなのを振り回しながら黄色いボールを追いかけ、「ハァァァァ....ハアァッッ!」とか「ヒョオォォォッッ!」とか「ァァァアオゥッ」とかの奇体な叫び声を出しながら、四角の中を走り回る人々の姿を、固唾を飲んで見つめます。
フッティー選手すらフッティーのことを忘れ、「テニス」と呼ばれるこのスポーツをいそいそと観戦しにやってきます。金曜のマリーVSフェデラー戦では、元キャッツ今サンズの頭つるつるのあの方が、ガールフレンドといっしょに見にきてるところが、テレビに映し出されてましたね。
ところでこの華やかな人気スポーツの祭典、この街のスポーツイヤーの最初を飾るきらびやかな大イベント、実はメルボルンにとっちゃ結構な経済的負担だというお話、皆 さんご存知? 
 
特に施設のアップグレードに 相当なお金がかかるそうで、州政府は日本円で兆単位のお金をつぎ込まなきゃいけないのだとか。そういうこと考えると、このイベント実は 「赤字」という話も聞いたことがあります。
 
 
さて「赤字」と言えば、われらがブルドッグスです。
 
一族郎党ドギーズ・ファンのサイモン一家からの

「ノリカ、あんた2013年もメンバーシップ、更新するんでしょうね」

という文字通りの圧力に負け、来年度のメンバーシップ300ドル近くを振り込んだ数日後、ブルドックスからこんなペラ紙の入ったオフィシャル・マガジンが届きました。
 

 
 

BULLDOGS DEBT REDUCTION CAMPAIGN。
 
「DEBT REDUCTION」、つまり、「借金返済」です。
 
「詳しくは53ページを見てね!」ということで、ぱらっとめくってみると、
 
 
「去年とおととしで、140万ドルの借金を返したよ! みんなのおかげだよ、ありがとう!今年はもっと返したいな!」
 
という一文。誇らしげです。
 
 
…いや~貧乏貧乏とは聞いて いましたが、このチーム。借金があるとは。ノリカ、知りませんでした。140万ドルは返したけど、全部で借金いくらなんだろう。書いてありませんでした。
 
 
2013年。

今年もドギーズの苦戦は、シーズン前から見え見えです。
 
弱いチーム→メンバーが増えない→スポンサーも増えない→お金がない→弱いチーム
 
…という悪循環から抜け出せる日は、いつか、やって来るのでしょうか。今年じゃないことは確かです。
 
 
Oh well. We can't change our team.
 
 
今年もやっぱり、ゴードギーズ♡
 
 
 
ノリカ・プロフィール

1971年東京生まれ。メルボルン在住。フリーで物書きをしつつ、日本語書籍専門の古本屋バーニングブックスを経営。家族はオーストラリア人の夫(フッティーにまったく興味なし)、9歳の娘(ドギーズが一番、キャッツは二番目に好きという浮気者)と、7歳の猫。動物は犬より猫が好き。Web: kiku-kaku.com

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