榊道人 2012/7/19

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追うか、追わないか、そのふりをするか。

投稿日時:2012/07/19(木) 17:03

ラウンド16、エッセンドンはポートアデレードに127-77で勝利しました。ラストクウォーターに点差がついたものの、途中までもつれていた試合でした。

今週はエッセンドンに怪我のプレーヤーが多く、特にFWラインはいつものメンバーとは違った顔ぶれ。FWラインでのターゲットはラックが本職のデイビット・ヒルと、久しぶりにAFLの試合に復帰したスコット・ギャンブルトン。いつものターゲットではない分、スモールフォワードが動き回りオプションをたくさん作っていました。



圧巻だったのはラストクウォーターのアルウィン・デイビーのスプリントとキャプテンで献身的なプレーが好評のジョーブ・ワトソンの連携。
【動画3分30秒のプレーです。】

デイビーは足が速く、俊敏性のあるプレーヤーです。このデイビーが抜け出し、スプリント。相手を振り切れるかどうかという場面でしたが完全には振り切れず。

キックする際にスピードが落ちてしまうため、ターンをして後ろからフォローに入ったジョーブにパス。ジョーブは自分についているDFを振り切っていて、そのままキックし、ゴール。

このプレー、まぁよくあるフォローがうまくいったシーン。
ですが、確かにそうなんですが、実に素晴らしいプレーでした。

ラストクウォーター、そしてスプリントして走ったのがデイビー(ほとんど追いつけません。)、そしてフォローにキャプテンのジョーブが走る。

ジョーブのポゼッションが多いのも、チームから信頼を得ているのも、このプレーに現れている。限界まで走りながら体を当てているプレーヤーにとって、デイビーが走り抜けたら、後は彼がFWへキックするのを期待するのが「クレバー」なプレー。

でも、ジョーブは追った。

追いかけて、ハンドパスを受けました。

AFLのゲームスピードでは優れた判断力が必要です。しかし判断をしていたら追わないかもしれない。それにあのシーン、普通は追えない。ジョーブを動かしたのはそういった「判断」ではなかったのではないかと。

非常に優れたプレーヤーはあのシーンで追い、ゴールを奪える。
そうなんだと思います。

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